こんにちは、ウェディングムービーシュシュです。
続柄といえば、自治体への届け出などで目にする少し厄介なもの、という印象があるかもしれません。日本人は古来より、血縁を大事にする民族です。特定の関係を示すたくさんの続柄があり、考えれば考えるほど頭が混乱するものです。
ちなみに「続柄」という言葉をどのように読んでいましたか?
正しくは、「つづきがら」と読みます。間違えていた方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。
結婚式のエンドロール制作にあたって、この続柄を理解すると、とてもわかりやすくなります。またエンドロールだけでなく、席次表を決める際にも必要になってくる続柄。続柄が分かれば、並べる際の順番に統一感を持たせることができ、さらには迷うこともありません。今回のコラムでは、続柄について間違えやすいポイントを重点的に解説したいと思います。
▼まずは図で理解しましょう!
①曾祖父・曾祖母(そうそふ・そうそぼ)
②祖父・祖母(そふ・そぼ)
③甥・姪(おい・めい) → 兄弟姉妹の息子・娘。
④大伯父・大伯母(おおおじ・おおおば) → 祖父祖母の兄・姉。父母の伯父・伯母。
大叔父・大叔母(おおおじ・おおおば) → 祖父祖母の弟・妹。父母の叔父・叔母。
⑤伯父・伯母(おじ・おば) → 父母の兄・姉。
叔父・叔父(おじ・おば) → 父母の弟・妹。
⑥従兄・従姉(じゅうけい・じゅうし) → 本人より年上のいとこ。
従弟・従妹(じゅうてい・じゅうまい) → 本人より年下のいとこ。
⑦従甥・従姪(じゅうせい・じゅうてつ) → いとこの息子・娘。
▼「伯」と「叔」の違い
「おじ」「おば」と聞いて、「伯」と「叔」どちらの漢字を思い浮かべるでしょうか。わからない、どちらでもいいのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。どちらも正しい用法がありますので、ここでしっかりと覚えておきましょう。
「伯」は、両親の兄・姉です。「叔」は、両親の弟・妹です。
例えば、母の妹夫婦は「叔父」「叔母」に当たります。その叔父(母から見て義理の弟にあたる)が母より年上だとしても、「叔」を使用します。
ちなみに、「伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)」という四字熟語があります。意味としては、兄弟姉妹の順番を示したものです。
日本語でわかりやすく言うと、「一郎次郎三郎四郎」という意味です。日本でも「三郎」という名前の方に出会えば、この方は三男なのかなと思いますよね。同じく昔から中国でも、名前に「伯仲叔季」を入れることがあったようです。
▼いとこ問題
「いとこ」と一括りにいっても、正しい続柄としては「従兄」「従姉」「従弟」「従妹」と表記します。
そこで注意していただきたいのが、いとこの中での「兄」「姉」「弟」「妹」という表現は“自分から見て年上か年下か”で決まるということです。
例えば、自分が28歳で、いとこが35歳と30歳の二人兄妹だとします。いとこの兄妹だけで見れば、兄と妹という漢字を当てはめたくなりますが、正しくは「従兄」と「従姉」です。
勘違いしてしまいがちなので、注意しましょう。
▼義理の○○
よく「義理の」という言葉を直接は血の繋がりのない親族などに使いますよね。多くは、自分の兄弟姉妹の夫または妻に使われるもので、「義兄(ぎけい)」「義姉(ぎし)」「義弟(ぎてい)」「義妹(ぎまい)」という続柄で表すことができます。
これに関しては、前々項の「おじ」「おば」でも説明したのと同じなのですが、例えば兄の妻が自分より年下だとしても「義姉」となります。
▼上図以外にも…?
今回取り上げた続柄は主だったもので、かつ、エンドロールによく見られるものにしました。例えば「大おじ」「大おば」の子である「従おじ」「従おば」など、まだまだ多くの続柄が存在します。
エンドロールの順番を決める際には、その他の親族同様、夫婦関係と親子関係を意識して並べるようにしましょう。
▼おわりに
続柄のことが少し身近になったでしょうか。実は一度わかってしまえば、意外と簡単なものです。エンドロールは、自分の家族や親戚の方たちのことを今一度考えるいい機会にもなるかもしれませんね。
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