【2019年7月25日作成 2021年5月17日更新】
こんにちは、ウェディングムービーシュシュです。
みなさんは最近「写真」を撮っていますか?
「はい」という方で、ぱっと頭に思いうかんだカメラはデジカメでしょうか。それともiPhoneなどのスマートフォンでしょうか。
最近では「写真」とはほぼ「写真データ(画像)」のことを言う時代になったと思います。
もちろん写真データを現像したり印刷したりすることもできますが、以前のように現像しなくてもスマートフォンやパソコンで見ることができる時代にわざわざ現像することも少なくなってきました。
印刷した写真をアルバムにとじるだけでなくフォトブックにするなど新たな形も生まれてきましたが、それはあくまで写真データの中から良いものを選択し印刷するため、結果ベースとなるものは写真データなのです。
フォトアルバムを作る時も、プロフィールムービーなどの結婚式の演出ムービーを作る時も、まず必要になるのが写真データ。
例えば、赤ちゃんの頃や幼稚園の頃の写真、はたまた学生時代の写真。持っている写真が紙の写真しかないというケースは多くあると思います。
そんなときにやらなくてはいけないのは、「写真のデータ化」=「写真のスキャン」です。
大切な写真を綺麗に残したい、そんな思いも写真のスキャンが実現してくれます。
今回は、写真のスキャン方法についてお話ししたいと思います。
目次
1. 写真のスキャン方法
家庭用スキャナーを使う
最近ではプリンターにスキャナーの機能も付いた【複合機タイプ】が人気です。
インクジェットとレーザーの2種類がありますが、家庭では写真印刷が多いということから色合いが美しいインクジェットのほうが人気のようです。
① 操作方法
心配になるスキャン方法ですが、購入したプリンターにドライバーソフトがついていることがほとんどです。
設定等も、写真や文書という分類があるもののドライバーソフトが自動で行ってくれるものでほぼ間違いありません。
※ドライバーソフトとは周辺機器を動かすためのソフトで、購入時にCD-ROMなどが封入されています。周辺機器を使用する前に、パソコンにCD-ROMなどでインストールする必要があります。
② 費用
スキャナー付きの複合タイプのプリンターで、最近は1~2万円で手に入るなどお手軽さも増しています。
写真のスキャンがしたいから購入するというのは少々現実的ではありませんが、これからの新生活で年賀状印刷や写真印刷があると考えれば、購入を考えてみるものいいかもしれません。
ランニングコスト的には印刷時には、インクカートリッジも必要です。
インクカートリッジはプリンターによっては純正品以外の安価なものが出ているものもあります。購入の際にはカートリッジも視野に入れて選ぶといいでしょう。
③ サイズ
家庭用のスキャナーで対応できるサイズは大体A4サイズまで。
よくプロフィールムービーなどでお声をいただくのは、「卒業アルバムなど冊子の一部分の写真を取り出したい」という場合。
卒業アルバムはサイズが見開きでA4より大きいですよね。その場合は、対象のページをスキャンしてその後画像加工(トリミング)するという方法を使用します。
尚、Windowsに最初からインストールされているペイントというソフトでもトリミングが可能です。
コンビニのマルチコピー機を使う
ご存知の方も多いでしょうが、コンビニにあるマルチコピー機は本当に機能がたくさんあります。
USBメモリーやスマホに保存したで写真データを現像する(写真プリント)こともできます。そのたくさんの機能のひとつに写真スキャンもあります。
調べたところ、大手のコンビニチェーン店にはあるようなので、お近くのコンビニへ足を運んでみてください。
① 操作方法
基本的に保存先であるUSBメモリーが必要で、マルチコピー機にUSBメモリーを挿し込みます。
マルチコピー機で読み取った写真データ等が保存される仕組みです。
コンビニチェーンによっては、専用アプリを使ってスマホに保存することもできます。
② 費用
大手コンビニチェーンは統一金額で、1枚30円でした。(2017年7月現在)
例えば、プロフィールムービーなどに数枚だけ紙の写真を使いたいという場合には、コンビニのマルチコピー機がコスト的におすすめです。
③ サイズ
対応サイズはA3サイズまでです。
家庭用のスキャナーの多くがA4サイズまでと考えると、対応サイズの大きさも魅力の一つですね。
カメラ屋さんに依頼する
大型の家電量販店や街のカメラ屋さんにて、スキャンサービスを行っているところがあります。
自分でスキャンするのは少し不安という方には嬉しいサービスですね。
① 依頼方法
写真を持ち込み、スキャン終了後に受け取りに行きます。
量によっては当日受け取りできる場合もあるようです。
② 費用
「枚数に幅があり定額料金」「基本料金+1枚あたりの料金×枚数」の2種類が多いようです。
どこの店舗へお願いするとお得になるかが、枚数によって変わってきます。
プロフィールムービーを作るためにスキャンする(約20枚)と考えれば、大体1,000~2,000円ほどになると思います。
③ 納期
店舗や枚数にもよりますが、少量であれば当日に受け取り可能な場合もあります。
④ サイズ
店舗によりますが、A4サイズまでのところが多いです。
ネット業者に依頼する
写真スキャンを専門に行っている業者があるようです。
「写真 スキャン」などとウェブ検索するといくつか見つかります。
① 依頼方法
箱に詰めて発送し、スキャン終了後に写真と一緒にデータがCD-ROMやUSBメモリー等の記録メディアで送られてきます。
② 費用
ネット業者の場合は、枚数によって「見積もり」となります。
業者によっては枚数ですでに金額を載せてくれていますが、枚数やアルバム単位での料金が決まっています。様々な保管方法をされている場合などは計算が少々複雑な場合もあります。
見積りをもらって金額をきちんと確認しましょう。
特に大量の写真をスキャンするという場合は、ネット業者が一番安く、写真を持ち込む必要もないので楽にできると思います。
「ただプロフィールムービーを作るためだけ」となると割高になるケースも。
③ 納期
少量の場合は、発送に時間がとられる分、店舗より時間がかかることがあります。
必要な期限が決まっているという場合には、計画的に依頼したほうがいいと思います。
④ サイズ
こちらも業者によりますが、A4サイズのところが多いです。
A3サイズまでのところも少しあるようです。
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また、「Fushimeフォト」という新しいサービス(無料)があり、スマホやPCでスキャンした写真を整理・閲覧できます。
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2. 画質の美しさを表す言葉
写真スキャンをするにあたって、どんな方も気にするのは画質です。
画質と一言で言っても、「解像度」や「画素」など色々な言葉があって、結局どれくらいが必要なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
自分でスキャンするという方も、業者へお願いする方も画質について知っておくと、大変便利だと思います。
▼ 解像度
よく耳にする解像度とは、画像サイズと考えてください。
画像を格子上に分けた時の「縦×横」で表現されることが多く、それが細密であればあるほどきめ細やかで美しい画像として目に入ってきます。
モザイク加工をかけた画像を想像するとわかりやすいですね。
これは、画像の解像度を下げた状態になります。格子状のブロックが大きくなり、全体像がぼやけてしまいます。
▼ 画素
画素とは、解像度の時によく見かける「縦×横」を単純に計算したものです。
携帯やスマートフォンのカメラの性能を表す際に、「〇〇万画素」と言われることが多いと思いますので、もしかしたら皆さんに一番馴染み深い表現かもしれません。
ちなみに、現在のスマートフォンのカメラ性能は大体1200万~2000万画素ぐらいあるようです。
▼ dpi(ディーピーアイ)
これは画像のきめ細やかさを表す単位のひとつです。
dots per inch(dots/inch)の略で、1インチ(約2.5cm)の幅にどれくらいドットを表現できるかを数値化しています。
前述した解像度を表す単位としてメジャーですが、プリンターやスキャナーの性能を表すものとして表現されることが多いです。
家庭用プリンターとして一般的なインクジェット方式は、インクを霧状に噴射して印刷します。ここでのドットとは、点の中心が重ならないことが基準となっており、目で見た時には点を確認できません。
尚、家庭用インクジェットプリンターでの写真印刷時は、美しく見える目安を【300dpi】とすることが多いですが、実際それ以上は目で見ても違いが分からないと言われているからです。
似たものではppi(ピーピーアイ)があります。
ドットではなくピクセルが1インチの幅にどれくらい表示できるのかを表現しています。iPhoneやスマートフォンなどのディスプレイの解像度はこちらの単位で表現されます。
3. 解像度、画素、dpiの関係とスキャン設定
それでは、スキャンした写真をテレビやパソコンなどの画面で見た時を想定します。
スマートフォンなどで見る際は、画面も小さいので画質がより分かるのは大きな画面で見た時です。
写真データは様々な用途として使われ、様々な媒体で見ることが考えられますよね。そんなときに画質が悪く見づらければ、データ化したメリットが半減してしまいます。
対応メディア | 解像度(ピクセル) | 画素数 | dpi |
DVD | 720×480 | 約35万画素 | 100dpi以下 |
地上デジタル | 1280×720 | 約100万画素 | 200dpi |
Blu-ray | 1920×1080 | 約200万画素 | 300dpi |
ここでポイントとなるのが、解像度とは表示するディスプレイなどのデバイスによって左右されるものということです。解像度がいくら高くても、それを表現できなければ意味がありません。
写真を印刷する、ムービーを作ることでも同じで、解像度とデバイスのバランスが一番重要なのです。
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また、画像データも解像度を上げれば上げるほどファイルデータも大きくなるため、最適なバランスを考えるというのも大事です。
これらを踏まえても、よく見かけるサイズであるL判や2L判の写真印刷、プロフィールムービーなどの映像編集に使用する場合は、スキャン時「300dpi」を確保できればよっぽど見づらいということはないと思います。
先ほど家庭用、コンビニ、業者のスキャンする方法を3種類ご紹介しましたが、すべて【300dpi】以上が確保されていました。
もちろん業者などはそれ以上の600dpiと選択できるところもあります。
スキャンしたデータをその後どのような用途で使うか、どのようなサイズやスペックのものに印刷・表示するかを加味して、スキャン時の解像度を選択しましょう。
4. まとめ
古い写真の整理をしたい、として業者へアルバムごと依頼するという方も増えているようです。
データの良さとは、どれだけあってもアルバムとは違って圧倒的に場所を取らないということですよね。また紙の写真と違い、黄ばみなどの劣化もないため美しく保存できる、またバックアップも取りやすいのも素敵なポイントです。
もちろん、紙の写真の良さもあります。データにはない味わいがあり、思い出を手に取り感じるというのは、やはり紙の写真にしかできないことかもしれません。
また、一冊のフォトアルバムとして生まれ変わるのも、プロフィールムービーなどに使用するのも、思い出を形に残すひとつの選択肢です。
大切な思い出=記録だからこそずっと残せるよう、写真のデータ化はおすすめです。
紙の写真も簡単にスキャンし、データ化できる今だからこそ、データと紙のどちらの良いところも上手に活用したいですね。
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