こんにちは、ウェディングムービーシュシュです。
パソコンやスマホがあれば簡単なムービーを作れる最近では、自作で新郎新婦がプロフィールムービーを作るということもよく耳にします。
最近感じるのは、インターネットやSNSが普及し、「プレ花嫁」「春婚」「秋婚」など様々な括りで繋がって情報交換ができる時代の中で、結婚式のプロフィールムービーにもトレンドが出来ているということ。
結婚式の演出ムービーは時代と共に定着し、徐々に進化しています。
今回は、プロフィールムービーの流行を順に紹介しつつ、最近のトレンドを紹介したいと思います。
皆さんのプロフィールムービー選びに役立てていただけると嬉しいです。
トレンドの移り変わり
最初期 スライドショー |
プロフィールムービー最初期は、スライドショーと呼ばれるものが多く見られました。
基本的に、スライドショーとは、写真が画面全面に表示され、写真との切り替わり時に簡単なエフェクトが入るものを言います。
今でも自作などで多く見られますし、シンプルな構成がお好きな方には今も根強い人気があります。写真を紹介するという点では、あらゆるムービーの中で目的が一番はっきりとしたムービーだとも言えます。
実は、写真+コメントというミニマムな構成で、時間の長さが意外と気になるのもこのタイプです。
同じパターンでムービーが続くので、映像にメリハリをつけるのが難しいためです。大体ムービーは7~8分までにまとめると、ゲストが飽きずにすっきりと見られます。
■スライドショー系サンプルムービー
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縦向きの写真でどうしても見えてしまう背景や |
発展期 パロディーもの・エンタメ系 |
次に流行したのが、パロディーものやエンタメ系です。
映画の予告編や人気アニメのオープニングなど、誰もが見た時に知っていることから驚きや笑いのテイストが強く出るムービーでした。プロフィールムービーは生い立ち紹介が基本ですが、そこにエンターテイメント性が加えられ、余興に近い要素が増えました。
式場や映像制作会社にとどまらず、パソコンの普及などから映像制作技術を持った新郎新婦・ゲストが、質の高いムービーを手作りするのが増えてきたのもこの頃だと思います。
― 著作権のはなし ― 簡単に編集できる時代が到来するとともに、パロディーという名目で著作物を無断で使用しているケースも数多くありました。 映画やドラマのワンシーンをそのまま使ったり、アーティストの楽曲を無断でコピーして収録したり、というのは著作権等の権利侵害にあたります。著作権の侵害は犯罪であり、著作者が告訴することにより10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金に処されることも。 昨今では著作権等が発生する音楽や映像などの使用について、世間でも注目が集まり、意識も高くなってきました。 ですが、今でも業者・個人問わず模倣(パクリ)やコピーが絶えることはなく、特に個人では罪の意識なく模倣品を制作している印象を受けます。取り締まりも厳しくなり一時期よりは減少した傾向にあると思いますが、まだまだゼロではありません。 |
結婚式という大切なお祝いの席でそのような後ろめたいことはしたくないはず…。
また、著作者のことを考えても簡単に模倣やコピーはできないはずですよね。簡単にムービーを作れる時代だからこそ今一度考えなければならない問題だと思います。
■エンタメ系サンプルムービー
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向きに併せて撮影した顔写真をアニメーションに合成 |
最新 フォトフレーム系・ショートムービー系 |
そして、最新トレンドは、スライドショーではないフォトフレーム系とショートムービー系。
写真の周りを飾ったり、エフェクトをかけたりと、写真の全画面表示ではなくコメントの紹介にも特化したものが増えました。また、写真の紹介だけに留まらずムービーにアニメーションや映像が加えられ、全体にストーリーがあるようなものなどが好まれています。
新郎様・新婦様も、そしてゲストも目が肥えてきたのが昨今です。
パソコン購入時から入っているような映像編集ソフトで出来るスライドショーでは物足りない、友人の結婚式で見たようなプロフィールムービーが作りたい、そういう想いの方々が増えてきたのだと思います。
また、コンセプトウェディングなど、結婚式全体を自分の好きなテイストでまとめるという方も増え、ウェディングムービーでも写真以外の要素で、「自分らしさ」「ふたりらしさ」を演出したいという要望が高まっています。
また、雑貨やインテリアの流行もプロフィールムービーに影響していることを感じます。
シンプルさの中に洗練された印象を出すなど、映像技術やデザイン性を重要視しているように思われます。
■フォトフレーム系サンプルムービー
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Instagramを思わせるスクエアの写真 |
Webサイト風のミニマルテイスト |
■ショートムービー系サンプルムービー
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アニメーションの物語とおふたりの生い立ち紹介がリンク |
スクリーン上映する実写の映像と手書きのイラスト |
選択肢が多くて迷う時代
最近は、①式場依頼、②外注の映像制作会社へ依頼、③自作と、カップルは様々な選択肢で迷う時代なのかもしれません。
最初期に比べ多種多様になり、かつ、クオリティーを求めるカップルが増えた最近では、いかに安くおしゃれに作るかというのが気になるポイントだと思います。
そのため自作しようとチャレンジする方々も多く、映像制作のツールやサービスも増加しましたが、「安いので出来がそれなり」「挫折した」「作る時間を考えたら頼んだ方が楽」という声もよく耳にします。費用と手間、クオリティーを天秤にかけて、おふたりが納得する形を選ぶ必要があります。
ただ、結婚式の形が「お披露目」から「おもてなし」にシフトしていってもプロフィールムービーの本質は変わりません。
最近のフォトフレーム系のムービーが流行っていることも、新郎様・新婦様がゲストに「ふたりの生い立ちを紹介したい」「写真をしっかり見せたい」という気持ちが大きいからだと思います。また、沢山の写真を使いたいという要望も多くいただきますが、ゲストの皆さんがプロフィールムービーに映るように、新郎様・新婦様が気配りをしているのだと深く感じます。
なぜ結婚式のプロフィールムービーを作るのか、どのようにゲストへ気持ちを伝えたいか、という目的がプロフィールムービー選びのカギなのだと思います。
大切な結婚式だからこそ、プロフィールムービー制作は迷いどころです。
後にも残り、結婚式後にも時々見たくなるようなプロフィールムービーがやっぱり一番素敵だと思います。
ぜひ皆さんも、お気に入りのプロフィールムービーを見つけてくださいね!
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